【手の再建】
麻痺の手の機能回復を諦めない
脳科学に基づいたHand UPトレーニング
病院で「もう改善は難しい」と言われた方へ
麻痺手の動きは、あなたの脳に「正しい使い方」を再学習させることで、諦める必要はありません。Hand UP トレーニングは、手を動かすための脳のシステムそのものに働きかけます。
Hand UP トレーニングとは?
あなたの手が動かないのは、脳が「手を動かす方法」を忘れてしまったから。
私たちは、手と脳の双方向の対話(運動と感覚の統合)を再構築するためにトレーニングします。

課題:「手を動かさないと、手は動くようにならない」

「運動」と「感覚」は表裏一体
手を動かそうとすることで感覚が入力され、その感覚が次の運動を引き起こすトリガーとなります。
このポジティブなサイクルを麻痺の手で意図的に作り出すことが、リハビリの唯一の道です。
関連論文
Nudo,RJ:Use-dependent alterations of movement representations in primary motor cortex of adult squirrel monkey.1996
なぜ Hand UP トレーニングは「動かす」ことにこだわるのか?
「動かされる」のではなく、「動かす」ことで、脳に主体的な運動の経験をさせることが、神経ネットワークの再構築(脳の可塑性変化)に不可欠です。
体性感覚・認知機能を活用する5つの刺激介入
麻痺した手の動きを「手動」で引き出しながら、脳に最も効率の良い再学習を促すため、複数の感覚チャネルを統合します。
ステップ1:感覚閾値の調整(振動・触覚・聴覚)
「振動刺激」や「触覚刺激」を最小限のレベルで入力し、脳が麻痺の手の存在を再び認識できるように調整します。
聴覚(音のフィードバック)も並行し、「どのように感じるか」を言語化してもらうことで、自己認識を高めます。
関連論文
最新エビデンス:振動刺激が上肢機能回復に寄与する可能性
Yueh‑Hsun Lu et al:Upper extremity function and disability recovery with vibration therapy after stroke:a systematic review and meta‑analysis of RCTs.Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation,21:221,2024.
ステップ2:視覚刺激と運動学習の最適化
鏡や動画を活用し視覚的なフィードバックの強調や運動の具体的なイメージ化を図り、麻痺手を意識的に見る(視覚刺激)ことで、脳の運動野の活性化を促します。
関連論文
G. Rizzolatti et al:Premotor cortex and the recognition of motor actions.Cognitive Brain Research, 1996.
Saleh S. et al:Network interactions underlying mirror feedback in stroke.NeuroImage: Clinical, 13, 38–46,2017.
「手が固まる」問題の真の原因
:運動と感覚の関係の乱れ
歩きや緊張で指が丸まる方の場合、それは手だけの問題ではなく、体幹や脚の働き、つまり全身の動きと感覚に問題があります。
手が動かない根本原因を解決するために、私たちは全身からアプローチします。
Hand UP トレーニングにおける全身アプローチ
表面的なマッサージやストレッチだけでなく、「体幹・脚の動き」を通じて感覚を引き起こし、それが手の運動を引き起こす「トリガー」となることを目指します。
これが、感覚と運動のループを生活全体で取り戻す「ニューロトレーニング」の中核です。


