麻痺と手と私とラクシオン
今日も歩いた。
ご飯も作った。
洗濯もした。
仕事も以前ほどではないけど、できる
ほとんどの毎日は
そんな精一杯の一日
リハビリらしいリハビリなんてする間もなく
病院や訪問のリハビリスタッフにいわせると
「それがリハビリですよ!その調子で頑張って」
この毎日の精一杯を続けていけば
楽になっていくのだろうか
これがリハビリだといえるのか?

ラクシオン.に行くと、
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麻痺の手を動かされる
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「失敗しても良いから動かして」と言われる
-
目も耳も全部の感覚を使って感じ取り、そして動かす
これがニューロトレーニングというらしい、、、
次第に、
手の感触が伝わってくる
家でもできないなりに麻痺の手を動かそうとしてみた
できなかった動きがちょっとできるようになった
「あれ、ちょっとずつ変わってきた」
そしていつの間にか、
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麻痺の手を動かそうと思う
-
失敗なんて気にしない
-
できない動きは何かを探してる
これがニューロトレーニングか
私に必要だったのはトレーニング!
私は毎日の精一杯を続けるつもりはない
R-accion.が、私に火を灯した


麻痺にどうしてニューロトレーニングが必要なのか?
▶︎ 挑戦すると、脳が発達するから
脳は、今あるカラダの働きを中心に動くことを計画します
麻痺によって動かなくなってしまった部分はそのまま、
動く部分だけでなんとか歩けるよう計画を立てます.
一方で、筋肉痛や運動パフォーマンスの向上は、今のカラダ以上のことに挑戦した時に起こります.
運動を学習していくためには、挑戦が必須です.
だから、ニューロトレーニングが必要です.
ニューロトレーニングは脳にとって効果的なのか?
▶︎ 「脳を鍛えるには運動しかない」という本が出版されるほどに効果的
01.
Ishida et al. :Causal Link between the Cortico-Rubral Pathway and Functional Recovery through Forced Impaired Limb Use in Rats with Stroke.Journal of Neuroscience.2016
集中的な麻痺手の使用によって神経新生され、麻痺の手の回復が促された
02.
Han CE,Arbib MA,Schweighofer N:Stroke rehabilitation reaches a threshold.PLoS Comput Biol 4:e1000133,2008
1セッション420回以上の反復運動によって、麻痺手の使用頻度が向上する
03.
E.TAUB,G.USWATTE,V.W.MARK,D.M.MORRIS:The learl1ed nonuse phenomenon:implications for rehabilitation,EURA MEDICOPHYS,42:241-255,2006.
麻痺の手を動かさずにいると、脳の運動および感覚領域の縮小や機能低下を引き起こす.
04.
Juan Abal del Blanco,Yaiza Taboada-Iglesia:Effects of resistance exercise in patients with spasticity: Systematic review,Apunts Sports Medicine 56,100356,2021.
麻痺の腕を筋力トレーニングした場合、同時収縮が低下、痙縮が軽減する
以上のことから、ただ動かしてもらうのではなく、自ら能動的に、そして集中的に動かしていくニューロトレーニングは麻痺にとって非常に有効です.
※科学的実験に基づくリハビリ理論と実践としてご理解ください
リハビリとなにが違うの?
▶︎ トレーニング = 脳を興奮させ、運動学習を促すために挑戦すること
【リハビリ】
代償的な動きは抑止され、動き自体を制限され(安全配慮も含め)、制限された動きを繰り返す
【他自費リハビリ】
質の高い促通手技で効果的.一方でセラピストがいないと効果が持続せず、費用負担が高い
【ニューロトレーニング】
失敗や代償的な動き全てを許容し、自ら動かすことに主眼をおく
自ら動かすために自宅でもトレーニングの継続が可能
ニューロトレーニングでは自ら動くことで、脳が興奮し、運動の学習を加速させる
脳卒中専門の理学療法士が
ニューロトレーニングします
脳の働きを高める
脳神経を刺激する
ニューロトレーニングで
報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは呼べない
王貞治




