top of page

姿勢/運動制御と固有感覚の役割

 脳卒中による麻痺の方は、残存する神経回路を総動員し、姿勢保持や運動を試みています。

 

 本人は「どの神経回路を使おう」など意識しておらず、ただ環境に適応し、動けるか、姿勢を保てるかを必死に模索しています。

 この適応の対象は、椅子や壁、床といった目の前やおかれている環境のこと。適応するためには、環境を適切に把握することが必要です。

 

 自分が今どこにいて、どんな姿勢で、どんな運動をしているのかを把握するために固有感覚が必要です。固有受容器は身体内部の座標を脳に伝え、姿勢や運動の制御に貢献します。

 

 脳卒中者を支援する際は、どの固有受容器の情報に頼って動いているのか、触診・視診・姿勢や動作の観察で見極め、評価することが重要になります。

2025.6.16  代表 小宮良太

bottom of page