ブログの更新がずいぶんとお久しぶりになってしまいました
この間にあったことを少しずつブログにまとめていきたいと思います
まずは私の中でも初の体験であった「舞台」のサポートのお仕事についてお伝えしようと思います
麻痺の方の身体を動かすために本当に必要なことを教えてもらうことができました
「七転び八起き」をテーマに表現した舞台でした
舞台で演じる演者、
この方々のパフォーマンスたるや
パフォーマンスはサーカス
演技は舞台俳優
そして、光と音による演出
言葉による表現は皆無と言っていいほどなかったのに、
最後には自然と涙が溢れてきました
どうして泣いたの?と言われてもうまく表現できないのですが、、、
「苦悩に打ちのめされそうになっても、また立ち上がる」
これに心が打たれた、そう思います
私たちの世界はいろいろなしがらみがあり、その中で生きています
これが私の中の何かと共鳴して、涙が流れました
そんな素晴らしいパフォーマンス、演技をされる演者の方の公演前後でのケアとして理学療法士としてサポートさせていただきました
ある演者さんのケアを始めた途端に気がつきました
「あんなアクロバットなパフォーマンスをするのに、筋肉というか、、表面の肌から身体の中心軸ともいえる骨までの間に詰まった結合組織、軟部組織はこんなに柔らかいの!?????? えっっっっっっっっっ、そうなの??? 」
正直に言います
柔らかすぎます
こんなに柔らかいのは子供の、
いえ、赤ちゃんのレベルです
これであのパフォーマンスができるんだ!!!!という衝撃がビビッと走りました
いつかプロサッカー選手のネイマールの脳の働きについて紹介しましたが、
まさにそういうことだと痛感しました
※ネイマールの脳活動は無駄がなく、動かしたい身体部位の神経活動が生じる.一般人の場合は動かしたい部位の他の身体の部位の神経活動まで生じてしまい無駄が多い.
必要な筋肉に関連するもののみが働き、
その他はおやすみ
だから、無駄な力や張りがないんです
女性の演者も、男性の演者も同様です
「これがプロのレベルか、、」
麻痺の方では、やはり無意識に緊張が入ってしまい身体を固くさせてしまいますよね
これを「痙縮」といいます
これが運動麻痺を増長させていると言っても過言ではありません
緊張は身体を動きにくくさせていますよね??
この「痙縮」には実は2種類あります
中枢神経由来(脳神経の障害による)の痙縮:筋の緊張がコントロールできなくなった状態
末梢組織由来(筋肉や筋内のセンサーによる)の痙縮:筋自体が固くなったり、センサーの過敏な反応による異常筋緊張
どちらか一つが生じるのではなく、共に生じていきます
どちらかの影響が大きいかは、誘発筋電図などの検査によって調べることができます(医療機関で調査することも可能)
この「痙縮」によって、動かしづらい身体が出来上がってしまいます
さらに脳神経のダメージにより運動麻痺が生じているのに…
【 運動麻痺 = 痙縮 】
ではなく、
【 運動麻痺 & 痙縮 】
だとラクシオン.は考えています
運動麻痺を改善するためには脳の可塑性変化を生じさせる必要があります
脳の可塑性変化を生じさせるためには、運動頻度がとても重要になります
だから、ラクシオンではその運動頻度を確保するためにトレーニングを提供しています!!
では、痙縮は??
痙縮さえなければ、可塑性変化のためのトレーニングに没頭することができます
現在、痙縮に有効とされている治療、リハビリには以下が挙げられます
・ボツリヌス毒素療法
・装具療法
・経皮的末梢神経電気刺激療法(TENS)
・局所的筋振動刺激
など ( 脳卒中治療ガイドライン2021より )
この痙縮を制することができれば、
脳の可塑性を制する一歩になります
だから、痙縮をケアすることが大切です
寒くなってきたこの季節、
寒さによってより一層に筋肉に緊張が入りやすいですよね
麻痺の方も手袋をしましょう
イオンで売っていたそうです
ラクシオンに通われているクライアントよりご紹介いただきました
麻痺でも暖かくして冬を越し、
痙縮をケアしていきましょう
大切なことなのでもう一度いいます
この痙縮を制することができれば、
脳の可塑性を制する一歩になります
医学論文や文献、書籍、体験録などを参考に【専門情報】をお届けいたします
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Stronger Than Stroke 絶対に負けない、麻痺には。
「できない」を背負っている人をゼロに。
片麻痺専門トレーニングジム R-accion.
代表 小宮 良太
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