新年あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます
さて、今年の4月でラクシオン.は3年目に突入します
皆様のご支援があり、ラクシオン.のトレーニングプランは日々進化し、安全範囲の中でよりトレーニング強度ならびに効果が増していると自負しております
それに負けずにクライアントである皆様の気持ちも強く、熱くなっていると肌でヒリヒリ感じており、負けずにこちらも120%のパフォーマンスが出せるよう日々研鑽している次第であります
さて、今日の内容は「可塑性のために尖るな、丸くなれ!」です
可塑性のために尖るな、丸くなれ!
某ビールのCMではロゴマークに加えて有名俳優やスポーツ選手をゲストに、
「丸くなるな、星になれ」というキャッチコピーがとても印象的です
カッコいいですよね
少し話は逸れますが、私が知っているお寺の門前にある掲示板に毎月の標語が謳われています
そこで目に飛び込んできた標語が印象的だったので紹介します
太陽は光のない星すら輝かせる
この寺の住職はきっとロマンチストですね、カッコよすぎですw
私はスターではなく、太陽を目指します
皆さんは輝く星になってください!!
すでに輝く星になっている方は、一等星になってください!!
さてさて、そろそろ本題へ
どうして脳の可塑性のために、丸くなる必要があるのか???
では、逆に尖るとはどういう状態なのか?
尖る、の方から少し説明していきます
尖る、というのは一部分が突き出ており、それが他の部位よりも明らかに突出している状態ですよね??
さらに表現をかえると、
・得意なことをさらに得意に
・長所を伸ばす
とも捉えられるかもしれません
ですが、脳の障害による脳神経の可塑性変化にとってこれは悪です
なぜなら、できることしかやらなくなってしまうからです
できないからできません、では済みません
長所を伸ばすは【 悪 】
脳の障害によりダメージを受けた部分はもう働きません
できる部分だけで、なんとか生活を、仕事を、スポーツをしていきます
その状態で多くのことができる方がいるのも事実です
脳の障害が軽微で部分的な方の場合に限りです
ですが、多くの方が以前の生活を送ることが難しい現実に直面されています
脳神経の可塑性変化のために丸くなれ
できないに挑戦することが、ダメージを受けた神経細胞の働きを補うように神経細胞の新生やネットワークの再構築に働きかけることができるのです
「凡打を重ねて、脳は学習する」
※ニュートン式超図解最強に面白い!!脳 2021年7月20日第2版より
運動制御は大脳の他に小脳の担当エリアです
小脳は誤差情報といって、うまくできなかったエラー情報をキャッチすることができます
事前に意図したプログラムがあり、指示通りにできたかどうかの情報をエラー情報として受け取るわけです
このエラー情報をどれだけ小脳へ届けられるかがポイント
この情報のおかげで事前のプログラムに修正がかかり、再度挑戦するわけです
これを反復することでプログラムが更新されていき、脳の運動制御が鍛えられ脳の可塑性変化を起こしていきます
さらに、
神経細胞同士のつながりのことをシナプスと呼びますが、
このシナプスによって脳内の約1000億個以上ある神経細胞が、それぞれ100個から10万個のシナプスを他の神経細胞と形成することで、脳内にネットワークを構築しています
それぞれがですよ!!
1つの神経細胞あたり100個から10万個のシナプスを形成しているってことです
数が膨大すぎて、天文学的な数字です
このシナプスによるネットワークの形成も可塑性変化によってつくられたものです
シナプスは指令や情報を神経細胞同士に伝えています
このシナプスでは電気信号となって情報が伝わりますが、
信号がほとんどない部分のシナプスは無くなっていきます
不要なものは廃棄されます
これが忘却の原理といわれています
一方で、多くの信号が伝達されるシナプスはその信号がより効率的に伝わるように変化していきます
シナプスの信号を受け取るスパインと呼ばれる細胞がどんどん大きくなっていきます
大きくなることで信号の受信効率を上げています
これはサルによる実験ですが、
「サルが使ったことのない道具を使う練習を20日間実施したところ、脳の特定部位の体積が膨張した」
※Quallo et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,106:18379-84,2009
という報告まであります
挑戦すれば必ずぶつかる障壁がある
何かに挑戦すると必ず障壁にぶつかります.
「またできない...」
ではなく、
「障壁きた!! よっしゃ!!」
と考えてください.
自分の脳神経の働きを向上させるための障壁です.
この障壁にぶつかり続けてください!!
障壁にたくさんぶつかり続けていれば、川の上流から流れてくる石のようにきっと丸くなっているはずです.
ぶつかってそのままでは石は丸くなりません.
ぶつかってもその障壁を乗り越えていく必要があります.
障壁は人それぞれです.
そして障壁への受け止め方も人それぞれ.
ですが、ラクシオン.にいらっしゃるクライアントの方々は、障壁を乗り越えるためのトレーニングを継続できる方、楽しむことができる方です.
以前、箱根駅伝を賑わせた長距離選手の大迫傑の言葉です(Advance 2020 Vol.7)
「シンプルで当たり前のことを徹底的に積み重ねるしかマラソンで強くなる方法はないんだと思います。これだけ世の中に情報が溢れかえっていると、どうしても特別な方法みたいなものを探しがちですが、そんなものはおそらくありません。ただもう専念するしかない。」
麻痺にも同じことがいえます
まだまだ脳の研究は進歩していくと思いますが、
あなた自身が積み重ねていくことが必ず必要になります
障壁を障壁としてではなく、
ステップアップするためのイベントとして、
脳の可塑性変化のわかりやすい道標として捉えてみてはいかがでしょうか?
医学論文や文献、書籍、体験録などを参考に【専門情報】をお届けいたします
ぜひ、ご一読ください
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Stronger Than Stroke 絶対に負けない、麻痺には。
「できない」を背負っている人をゼロに。
片麻痺専門トレーニングジム R-accion.
代表 小宮 良太
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