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【認定PT監修】脳出血・脳梗塞後の「痙縮リハビリ」の誤解!動きを制限する「つくられた痙縮」の断ち切り方

  • 執筆者の写真: 良太 小宮
    良太 小宮
  • 2023年8月22日
  • 読了時間: 5分

更新日:2 日前


 脳出血や脳梗塞の後遺症である痙縮(けいしゅく、手足のつっぱり)でお悩みではありませんか?


麻痺の手のイメージ



 「リハビリを頑張ると、かえって緊張が高まる…」と感じた方は、要注意です。


 この記事では、脳卒中認定理学療法士が、痙縮リハビリの常識を覆す「つくられた痙縮」の真実を解説。


 根本原因にアプローチする麻痺のためのニューロトレーニング戦略を公開します。



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痙縮リハビリの「常識」を疑う:現場を知るPTが抱く疑問

▶︎「動かすな」という制限は本当に回復を促進するのか?


「動かすな」「力を入れるな」という指導は、緊張という「症状」を抑えることだけを目的にしています。


 しかし、その結果、本来動くべき麻痺側の使用機会が失われ、脳の回復が停滞するという矛盾が生じます。


 私たちは、この「症状を抑えるだけの対処療法」を卒業し、根本原因に向き合うべきだと考えます。



▶︎理学療法士の視点:筋肉の「適切な緊張」は動きの準備


 筋肉の緊張は、スムーズに動くための「動きの準備状態」です。


 弛緩性麻痺(低緊張)も痙性麻痺(高緊張)も、「脳と筋肉の間のコミュニケーションがうまくいっていない」という点では同じです。


 脳出血や脳梗塞で途絶えた、このコミュニケーションエラーを修正することが、痙縮リハビリにおける私たちの専門領域です。



PTが解説!あなたの痙縮が起こる本当の原因


原因①:痙縮は「代償運動」と「パワー不足」で増悪する


【PTの見解】

  クライアントのSさんは、歩行や立ち上がりで足首がつっぱりましたが、私たちは足首ではなく、膝や股関節など「動くために必要な筋力が足りていない場所」に焦点を当てました。


 結論として、足首のつっぱりは、力が足りない体幹や太ももの動きを補うために、足首が「頑張りすぎてしまった(代償した)」結果だったのです。


 この不適切な「頑張り」こそが、「つくられた痙縮」の正体だと考えています。


理学療法ハンドブック改訂第4版,2010年,協同医書出版社


原因②:動きの土台となる「ボディイメージ」の崩壊


 以前解説したボディイメージ(自分の身体に対する実感)の乱れも、痙縮の大きな原因です。


 「自分の手がどこにあるか、どれくらいの力が入っているか」がわからない状態で動かそうとすると、脳は適切な動きを企画できず、代わりに「強い緊張」というエラー信号を出しやすくなります。


 ※以前のボディイメージの記事はコチラより


山口智史:運動障害の多様性と異質性-識別すべき病態の解釈-,2024年神経理学療法学会基幹シンポジウム


痙縮を断ち切る!「麻痺のためのニューロトレーニング」の具体的戦略



 痙縮リハビリでは、ボツリヌス療法や電気刺激などの物理療法は有効ですが、私たちはこれらの治療を否定しません。


 むしろ、緊張が緩んだ後の「質が高いリハビリ」こそが、痙縮の再発を防ぐ最大の鍵だと断言します。



戦略 - 1:「正しい感覚」を脳に再入力する(ボディイメージの再構築)


 痙縮治療は「筋肉を緩めること」ではなく、「緩んだ隙に、正しい動きの感覚を脳に学習させる」ことが目的です。


 ラクシオンでは、振動刺激などの感覚入力を積極的に活用し、麻痺側から「正確な情報」を脳へ送り込みます。


 これにより、乱れたボディイメージを再構築します。




戦略 - 2:根本的な「パワー不足」を解消する集中トレーニング


 痙縮の原因となっている「力が不足している体幹や関節」に集中してトレーニングを行います。


 痙縮が緩んだ状態で、その部位が「自力で動く」という成功体験を繰り返すことで、脳は「無理な代償(痙縮)がなくても動ける」と学習し直します。


 この「脳の再学習」こそが、私たちが提供する麻痺のためのニューロトレーニングの真髄です。




【ボツリヌス療法を受けられた方へ】注射の効果を最大限に引き出す


 注射で緊張が緩んでいる時期は、まさに脳が新しい動きを学習しやすい「ゴールデンタイム」です。


 この時期を逃さず、「動かしやすくなった感覚」を「動ける実感」に変える集中的なニューロトレーニングが必要です。


V Dietz:Basic principles and therapy of spasticity.Ther Umsch.57(11):684-9,Nov 2000.
Volker Dietz:Spastic movement disorder: impaired reflex function and altered muscle mechanics.The Lancet Neurology.Volume 6, Issue 8,pp725-733,August 2007.


「つくられた痙縮」から脱出し、自立した未来へ


 あなたの痙縮は、あなたが諦める理由ではありません。


 それは、あなたの身体の「頑張りすぎた証拠」でもあるのです。


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執筆者

小宮良太

片麻痺専門トレーニングジム ラクシオン.代表
脳卒中認定理学療法士
大学病院、リハビリ病院、クリニック、訪問リハビリなど臨床経験15年以上
2022年4月より独立 ラクシオン開業(自費リハビリ 神奈川)



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