参考にした文献はコチラ💁
【Stinear CM,et al:Priming the motor system enhances the effects of upper limb therapy in chronic stroke.Brain131 :1381-1390,2008】
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私は20XX年の4月に脳梗塞を発症した、右片麻痺の一人
その日は突然にやってきた
子育て、家事、旦那の仕事のサポート
私が家族を支えた!といっても旦那は納得すると思う
そんな私がある日、突然に麻痺を患い、緊急入院
右脚が動かない
右手が動かない
身体のバランスが取れない
こんなことが起きるなんて…
私が悪いことをしたから罰が当たった?
そう考えたくなる
やり場のない思いを抱え、入院生活を過ごした
私は予定より早く自宅へ退院した
予想よりも回復したから、いいえ違います
Already限界だった
COVID-19面会禁止
病院の中の雰囲気はDarkness
リハビリの重要性はわかっているけど
入院生活の方が健康を損ねそうだった
精神的に限界だった
装具なしで歩くことができ、
手の動きもわずかに可能となった
これもケアマネージャーや家族、主治医、医療スタッフのおかげだ
ケアマネージャーは訪問リハビリの準備をしてくれた
専門家によるサポートありがたい
訪問リハビリは週2回、60分ずつ
理学療法士と作業療法士が1回ずつ訪問してくれる
家に戻って来たことで落ち着き、訪問リハビリを楽しみにしていた
いざ訪問リハビリが始まると、
1ヶ月、
2ヶ月、
3ヶ月、
手や脚をモミモミして、外へ歩きにいく
これだけ。
確かに、気持ちいい
確かに、外を歩くのは怖い
だから、訪問リハビリのスタッフを責めるつもりはない
必要なことをやっている
ただ、不安なの
私の想いは、右手を動かしたい
箸を使って食事を
歯ブラシで歯磨きを
ペンを使って日記を
このままモミモミして外歩きをしていたら、いずれは手が動くようになる??
手を動かすには
どうしたら良いの?
手を動かすには
さて、本日の内容は腕や指に対する効果的なトレーニング方法について
上記で紹介した方は、実際のストーリー
このままでは指の動きが良くなる確率は、、かなり低い
さて今回、参考にした文献はコチラ💁
【Stinear CM,et al:Priming the motor system enhances the effects of upper limb therapy in chronic stroke.Brain131 :1381-1390,2008】
文献の調査内容を簡単に紹介します
この調査では生活期の脳卒中患者に対して、リハビリ前に手首の運動を入れた方が運動能力が向上するのかを調べたものです
どんな手首の運動かというと、
上肢(腕)のリハビリ前に、
[ 両手首を曲げて伸ばすという運動を10−15分間 ]
という運動刺激を実施
1ヶ月後、対称群と比較し有意に上肢(腕)機能が向上
さらに、障害側の脳の運動野(運動するための司令塔)の活動が向上
半球間抑制(元気な方の脳によって、障害側の脳の働きが抑えられてしまうこと)と、
元気な脳の皮質内抑制の増大(元気な方の脳が活動を抑えること)が誘導されたと報告しています
つまり、
腕の動きが良くなり、
脳の働きも良くなった
運動前に手首を15分動かすだけでいいの?
今回の論文では、自分で動かすことに加えて、動かしてもらうことでも効果を認めました
手首を両側同時に動かすだけです
麻痺の影響で十分に手首を動かすことできない方は、
良い方の手のサポートを受けて、一緒に動かしましょう
ある程度、手首が動かせる方は両手首同時に動かしてみましょう
1ヶ月後、腕や指の動きに変化が出てくるかもしれません
訪問リハビリの前に自主トレ
訪問リハビリが来る前の15分の時間を使って
両側の手首を動かす練習をしてみませんか?
キツイ練習ではありません
テレビを観ながら、というわけにはいきませんが
目で動きを見ながら、
右と左で手首の柔らかさに違いがないか?
動きに違いはないか?
指先が固くなっていないか?
などなど、確認しながら15分間の自主トレをやってみましょう!
まずは自分でできることからやってみませんか?
麻痺という壁は大きな壁
この壁を乗り越えるには
少しずつ
そして毎日の継続が大切です
わかっていてもできない、それが人です
ですが、麻痺の壁を登り切るためにやりましょう
やるか やらないか
ではなく、
やるんです
やりましょう
私は応援しています
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「できない」を背負っている人をゼロに。
片麻痺専門トレーニングジム R-accion.
代表 小宮 良太
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